カスタム要約は、通話記録を「単なるテキスト要約」にとどめず、「そのまま業務に使える、見やすい形のアウトプット」へ変換できる機能です。
「どんな項目で、どんな見た目にするか」というAIへの指示(プロンプト)を自由に設定できるため、要約結果の形を用途に合わせて作り変えることができます。
このページでは、具体的な活用例を次の4つのグループに分けてご紹介します。
出力イメージも掲載していますので、この記事のプロンプトをそのままコピーして『プロンプト欄』に貼り付けるだけで、すぐに実用的な要約結果を作成することができます。
① 見やすさを足す — 絵文字で読みやすくする
② 表で整理する — 応対ログ/対象×確認事項マトリクス/選択肢評価表/優先順位表
③ 図で構造を見せる — エスカレーション体制図/対応フロー図/判断ツリー
④ AIに考えさせる — 着地・費用シミュレーション/段取りスケジュール案/通話品質評価レポート
カスタムテンプレートの作成手順
1. 「テンプレート設定」画面の[ 新規テンプレートを作成 ]ボタンをクリックします。
2. 表示された[新規テンプレート作成]画面で「要約項目」タブを選択し、「テンプレート名」「見出し」に任意の名称を入力します。
※「応対ログ」「顧客関係図」「オペレーター品質評価」など、要約の中身が分かりやすい名前がおすすめです
3. 「プロンプト」欄に、以下で紹介するプロンプト例をコピー&ペーストして、「テンプレートを保存」をクリックし保存します。
4. 作成したカスタムテンプレートを選択し、要約を実行します。
⚠️AIによる回答は必ずしも正しいとは限りません。
重要な情報は必ず元の書き起こしデータ等と照らし合わせて確認するようにしてください。
また、一部ご所望の表示結果にならない場合があります。
その場合は、「#ルール(厳守)」のように「(厳守)」といった言葉を添えることで、
AIが指示を守る精度を高めることができます。① 見やすさを足す
1-1. 絵文字を入れて、読みやすくする
見出しの先頭に、内容に合った絵文字を付けるだけで、通話記録が読みやすくなります。
「お客様の要件」「応対内容」「フォロー事項」など、ひと目で何の項目かが分かるようになるので、あとから読み返したときに「どこに何が書いてあるか」がすぐに見つけられるようになります。
プロンプト例
# 指示 見出しの冒頭に、内容に合った絵文字を1つ付ける
出力イメージ
② 表で整理する
「表」を使った整理の仕方を4種類ご紹介します。
⚠️「エディタに転記」や「コピー」ボタンでコピーすると、表がテキスト形式に変換されてしまいます。
画面上で表を直接マウスで選択してコピーすることで、表形式のまま他のツールに貼り付けられます。2-1. 応対内容を「表形式」でまとめる
通話記録から、「お客様の申し出(主訴)」「オペレーターの案内内容」「最終的な応対結果」などを表形式にまとめる使い方です。
「誰が」「何を問い合わせて」「どう対応したか」が一覧で確認でき、引き継ぎや終話後事務作業の手間を削減できます。
プロンプト例
# 指示 通話記録から、応対内容を引き継ぎ・管理するための「応対ログ」と 「後処理タスク」を表形式で作成してください。 # 制約事項 - 視認性を高めるため、重要なキーワードは太字にすること。 - 「誰が(お客様情報)」「何を(問い合わせ内容)」「どう対応したか」を明確に分けること。 - 未解決・要フォロー事項は別表にまとめること。 # 出力フォーマット ## 1. 応対ログ | 問い合わせ種別 | お客様の要件・状況 | 応対内容 | 応対結果 | | :--- | :--- | :--- | :--- | ## 2. 後処理タスク | 必要タスク・引き継ぎ内容 | 担当者 | 期限 | 優先度 | | :--- | :--- | :--- | :--- |
出力イメージ
2-2. 「対象×確認項目」をマトリクス表で整理する
通話の中で、複数の対象に対して異なる要望(マルチニーズ)があった場合に役立つ使い方です。
文章や単なるリスト形式でまとめると「どの件の・何の話か」がごちゃ混ぜになりがちな内容を、「縦軸(対象)×横軸(確認・変更項目)」のクロス表にすることで、それぞれの対応ステータスが一目で把握できるようになります。
プロンプト例
# 指示 通話記録から、お客様が言及した「複数の対象」と、それぞれの「確認項目」を抽出し、 以下のマトリクス構造で整理してください。 文章要約ではなく、軸構造を保持してください。 # ルール - 縦軸に「対象」、横軸に「確認・変更項目」の関係を崩さない - 各セルには、決定した対応内容や現在のステータスを簡潔に記載する - 未言及は「—」 # マトリクスサンプル | 対象(製品/サービス/拠点など) | [確認項目1] | [確認項目2] | [確認項目3] | |------|--------|----------|--------| | 例:対象A | 対応内容(ステータス) | — | 対応内容(ステータス) | | 例:対象B | 変更なし | 対応内容(ステータス) | — | | 例:対象C | — | — | 対応内容(ステータス) |
出力イメージ
2-3. 複数の選択肢を「評価表」で比較検討する
複数の選択肢を、同じ評価軸で並べて比較したいときに利用する使い方です。
「結論」だけでなく「どこがどう違うのか」が表として残るため、コスト・リスク・顧客満足度などの観点から検討でき、チーム内へのエスカレーションをスムーズにします。
プロンプト例
# 指示 通話記録から顧客の要望に対する「対応方針(解決策の候補)」を抽出し、 以下の形式で整理・評価してください。 # ルール - 評価軸を保持 - 差分が分かる形で出力 - 結論だけでなく比較構造を残す # 出力フォーマット | 評価軸 | 案A | 案B | 案C | |--------|-----|-----|-----| | 解決速度 | | | | | 顧客満足度への影響 | | | | | 対応コスト | | | |
出力イメージ
2-4. 顧客の意見や問い合わせ・要望(VOC)を「2×2マトリクス」で優先順位付けする
通話記録の中から発生したお客様からの複数の意見や問い合わせ・要望(VOC)を、「重要度 × 緊急度」の4つのエリアに整理する使い方です。
単なる意見・要約にとどめず、社内の開発チームや関連部署へフィードバックする際の対応優先度を、AIが客観的に仕分けしてくれるため、サービス改善のスピードや不具合修正の判断が劇的に向上します。
プロンプト例
# 指示 通話記録から顧客の「意見や問い合わせ・要望」を抽出し、 重要度と緊急度の4象限マトリクスで整理してください。 # ルール 1. 【重要度・緊急度マップ】は、必ず以下の「Markdown表形式」を使用して出力してください (テキスト図解は禁止)。 2. 同一象限内での優先順位は、表の中での「上にあるものほど優先度が高い」と定義します。 3. 各課題には必ず番号(①、②...)を振ってください。 # 出力フォーマット ## ■ 顧客要望・不具合の緊急度・重要度分析 ### 【重要度・緊急度マップ】 | 区分 | 非緊急 | 緊急 | | :--- | :--- | :--- | | **高重要** | **【Q2】計画的改善**<br>(番号と課題名) | **【Q1】最優先対応**<br>(番号と課題名) | | **低重要** | **【Q3】長期改善**<br>(番号と課題名) | **【Q4】即時対応**<br>(番号と課題名) | --- ### 【象限別の詳細と優先順位】 ※各象限内でなぜその順位(マッピング)になったのか、 顧客への影響度を踏まえた理由を添えてリスト化してください。 #### Q1:最優先対応(致命的な不具合) 1. [ ] ①課題名(理由:〇〇) 2. [ ] ②課題名(理由:〇〇) ※Q2〜Q4も同様に理由付きでリスト化してください。
出力イメージ
③ 図で構造を見せる
ここでは「枝分かれの図」や「流れ図」を使った整理の仕方を3種類ご紹介します。
3-1. 「関係者・組織のつながり」を「ツリー構造」で見える化する
通話内に出てきた担当者・チーム・役職などの上下関係を、ツリー(枝分かれ)構造のまま出力させる使い方です。
エスカレーションルートの共有や、チームの役割分担を整理するときに便利で、体制の全体像が直感的に伝わります。
プロンプト例
# 指示 発話内容から登場人物の関係性や上下関係・エスカレーション先を抽出し、 以下のツリー構造で出力してください。 # ルール - 所属関係を保持し、正しい階層構造にする - 階層が深くなるごとに、必ず「│ 」や全角スペースを挿入し、右へインデントする - エスカレーション条件があれば追記する - 電話口で話している本人には「(★入電者)」と明記する # ツリー構造サンプル [お客様側の組織・関係図] 〇〇株式会社 ├─ 本社 │ └─ 担当者1 └─ 支店A ├─ 部門A │ └─ 担当者2 └─ 部門B ├─ 担当者3 └─ 担当者4
出力イメージ
3-2. 対応手順を「フロー図」で分かりやすくまとめる
問い合わせへの対応手順や、受電後の処理フローなど、順序と分岐を持った「フロー」をそのまま図のように出力させる使い方です。
エスカレーションや折り返し対応など分岐がある複雑なフローも、関係性を崩さずに表現できるため、次に行うべきステップが明確になります。
プロンプト例
# 指示 発話内容から対応手順を抽出し、 以下のフロー形式で出力してください。 分岐やエスカレーションがある場合は、分岐も出力。 # ルール - 手順順序を維持 - 分岐と例外を保持 - 依存関係を落とさない # フローサンプル 受電 ↓ 問い合わせ内容の確認 ↓ 一次対応 ├─ 解決 → 対応完了・記録入力 └─ 解決不可 → エスカレーション └─ SVへ引き継ぎ → 折り返し対応
出力イメージ
3-3. 「対応判断ツリー(Yes/Noチャート)」で条件を整理する
通話に出てきた対応判断の条件を、Yes/Noの条件分岐(決定ツリー)の形で出力させる使い方です。
「〇〇の場合はA対応、××の場合はB対応」というif/then関係を保持したまま整理できるため、対応マニュアルとしてもそのまま活用できます。
プロンプト例
# 指示 発話内容の判断条件を抽出し、 以下の決定ツリー形式で出力してください。 # ルール: - if/then関係を保持 - 条件と例外を分離 - 単純な要約文にしない # ツリー構造サンプル 契約中のお客様か? ├─ Yes → 通常対応フローへ │ └─ クレームあり? │ ├─ Yes → SVエスカレーション │ └─ No → 一次対応で完結 └─ No → 新規問い合わせ受付フローへ
出力イメージ
④ AIに考えさせる
①〜③は「通話記録をどう見せるか」でしたが、ここからはAIに一歩進んで考えてもらう使い方です。
4-1. 通話内容を踏まえ、KPI計算やシミュレーションをしてもらう
通話記録で出てきた数値(消費量、契約期間、現在の費用など)をもとに、「このままのペースで利用を続けた場合の着地予測(予算オーバーや追加費用のリスク)」」や、「上位プラン・まとめ買いへ変更した場合の削減効果」といったシミュレーションを、そのまま要約に組み込めます。
オペレーターが計算する手間をなくし、ロジカルな提案を瞬時に作成できます。
プロンプト例
# 指示 通話記録から、お客様の現在の利用実績(数量・期間・金額など)を抽出し、 「このままのペースで利用した場合の予測」をシミュレーションしてください。 # ルール - 抽出元になった発言を必ず併記 - 単位は省略しない(件 / 円 / % など) # 出力フォーマット 1. 前提条件(抽出した数値) 2. 計算式 3. 結論 4. 補足コメント(リスク・影響)
出力イメージ
4-2. 通話内容を踏まえ、手続き完了までの「段取り・対応スケジュール」を可視化する
修理・納品、各種申請手続きなど、完了までに複数のステップや日数がかかる案内をした際に役立つ使い方です。
通話記録から、お客様がやるべきことと、会社側が対応することを時系列のスケジュールとして自動で組み立てます。
プロンプト例
# 指示 通話記録から、タスク・改善施策・依存関係を踏まえ、 本日からのスケジュール案を「週単位」で提示してください。 # ルール - 依存タスクは前の週に必ず置く - 担当が複数の場合は併記 - 不明点は「要確認」と明記 # 出力フォーマット | 週 | 期間 | 主要タスク・施策 | 担当 | 完了基準 | 依存関係 |
出力イメージ
4-3. 通話内容を「点数で評価」し、フィードバックをもらう
オペレーターの通話書き起こしから、AIが対応品質を5段階や100点満点で客観的に評価する使い方です。
「良かった点(Good)」と「改善点(Improve)」を具体的に抽出させることで、オペレーターの育成や、自分自身の振り返り(セルフコーチング)にそのまま活用できます。
インバウンド(受電対応)・アウトバウンド(架電対応)どちらの通話にも使えます。
プロンプト例
# 指示 発話内容(オペレーター対応)を分析し、以下の評価基準に基づいた「通話品質評価レポート」を作成してください。 # 評価項目(各20点満点) 1. 第一声・挨拶と受け答えの丁寧さ 2. お客様のニーズ・状況の正確な把握 3. 説明のわかりやすさと解決策の提示 4. クレーム・感情への対応と共感力 5. クロージングと次のアクションの明確さ # ルール - 各評価には必ず、書き起こしデータからの具体的な引用を添えること。 - 改善点は、具体的に「次回どうすべきか」まで記載すること。 - [ ]で囲まれた箇所を適切に埋めて出力すること。 # 出力フォーマット ## 通話品質評価レポート:[オペレーター名/通話日を記入] ### 総合評価 | 最終評価点 | 点数(100点満点) | | :---: | :---: | | **合計点** | **[ここに合計点を記入]** 点 | ### 評価項目の詳細 | 評価項目 | 配点 | 獲得点数 | 具体的な評価とフィードバック(Good & Improve) | | :--- | :---: | :---: | :--- | | **1. 第一声・挨拶** | 20点 | [点数]点 | **Good:** [引用し記入] <br> **Improve:** [引用し記入] | | **2. ニーズ把握** | 20点 | [点数]点 | **Good:** [引用し記入] <br> **Improve:** [引用し記入] | (以下、項目5まで続く) ### 総括コメントとコーチングの方向性 [通話全体を通じた総括的なコメントと、今後の具体的なアクションを記入]
出力イメージ
上記はあくまでも一例です。
本ページでご紹介した以外にも、カスタム要約はさまざまな業務シーンに合わせて幅広く活用いただけます。
これらをベースに、ご自身の業務に合わせて言葉を入れ替えたり、新しい指示を足したりして、ぜひ自由に「自分にとって一番使いやすいアレンジ」を試してみてください。